子供たちの心の叫び

MANGA

「子供を殺してください」という親たち

作者:押川剛/鈴木マサカズ出版社・ノーベル:新潮社BUNCH CONICS

小学校のころ、よく“お知らせ”が、学校から配布された。

小学校は山の中で、林や、畑の小道を通っていた。

内容は、ほとんど同じだった。

《変質者がでました。ご注意ください。》

私の友達も、何人かその《変質者》と出くわしていた。

写真をとられた。女の人の裸の写真を、渡された。男の人が裸で、走ってきた。

色々あった。

私は、そういう人達は、元からそうなんだ。くらいで思っていた。

違った。

【「子供を殺してください」という親たち】

ある漫画を読んだ。

皆が、みんな、漫画に出てくるような背景を、もっていないかもしれない。

本当に、元から、精神的に病をもっている人もいるかもしれない。

ただ、

私は、先天的(生まれるときすでにあるもの)でなく、

後天的(生まれた後に生じることがら)に、

社会で生活することが難しくなった人々の話を、

一部でも知ることが出来て、感謝してる

私の、偏見を壊す手助けをしてくれた。

この漫画は、様々なことから、精神科医療を必要としながらも、

適切な対応がとられていない子供たち

その家族について。

その家族からの依頼で、子供を説得して医療に繋げている

(株)トキワ精神保健事務所

(株)トキワ精神保健事務所
重度の精神障害者や長期ひきこもりなど、家族も含めてサポートします。

の協力のもと、とてもリアルに描かれている。

ここで、子供は、親からみる、子供。

社会的にいう、義務教育を受ける年齢、

成人式にはまだ呼ばれない、子供では、ない

社会に出れば、学校では教えてくれないストレスに溢れている。

学校でさえも、苦しく、面倒でたまらなかったものなのに。

ストレス

いつも、隣に座って離れてくれない。

に、に、身体を乗っ取られて、まで食らっていく。

そんな社会でも、力強く生きている人々は、いる。

でも、そうではない人々も、いる。

むしろ後者のほうが、

よっぽど、多い。

なぜ、こんなにも格差が出てしまうのか?

「子供が、死んでくれたら…」

(株)トキワ精神保健事務所に相談にやってきた親たちの言葉だ…。

つぶやきながら、所長である押川剛(おしかわたけし)さんは、言う。

…そんな親たちは、いまの自分たちの姿こそが、

長年の積み重ねの結果であることを忘れている。

表面的な事象にとらわれ、

ぬくもりや人間味に欠けた育て方をすれば、

問題行動として必ず跳ね返ってくる。

それは、子供たちの心の叫びだ。

親たちへの復讐だ。

出典:一巻一話/「子供を殺してください」という親たち

子供は、親を選べない。

子供は、うまれる環境も選べない。

自分の性別さえも選べない。

もし、この世が平等を願うなら、

何一つとして、自分で選べずに生まれた子供を、

何一つにも、かわらない者として、抱いてくれる親

《家族》としてむかえてくれることを、祈ってやまない。

この漫画は、身近で、すぐそこで起こっているかもしれない。

そんな内容だ。

暗さを知ったとき、はじめて、明るさへの感謝を、

私は、知った。

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