
◇目次◇
❚セルフコンパッションとは
最近聞く、《セルフコンパッション》とは
“SELF=自分自身”と、“COMPASSION=同情/哀れみ”を意味します。
これは、
自分自身に対して、親しい友達や、家族に声をかけるように
思いやりや優しさをもって、接するということ。
―――
例えば
私は、レストランで働いています。
手が滑って、お客さんが食べ残した残飯がのった
皿を一枚、床に落として、割ってしまいました。
「大変失礼しました。」

お客さんは既にお会計を済まし、その場にいませんでした。
店内には、お客さんが一人。
誰に謝るでもなく、私は、謝りました。
床に散らばった、残飯を拾って、皿のかけらを拾います。
(なにやってるんだろ。私は、本当に何をやってもダメだ。
また、怒られる。店長、わかるよな…。最悪。
何でこんな無能を雇ったんだって思ってるよな。
給料から減給にしてもらうほうが、まだ心が楽なのに)
次々と自分を責める言葉が出てくるとします。
もしも、お皿を割ったのは、私ではない誰かなら?
私の親しい、友達なら?
私が可愛がっている。後輩なら?
(あれま、ケガしてない?大丈夫?
皆、一回は割るんだよね。恒例行事!
思ったより、割れやすい皿なんだなって
今までより、もっと気を付けようって
そのくらいで、思ったらいいよ。ね!)
思いやりをもち、大切な“ひとり”に接するように
言葉をかけるということです。
❚苦痛や疎外感、孤独感は、全ての人が経験している。
また、苦痛や疎外感、孤独感というネガティブな気持ちを
誰もが経験することであると、認識することです。
―――
例えば…
私が、自分の無力さを感じていて
私は、“本当にここにいていいのか”という
不安と苦痛で溢れているとします。

この、“今”。
ほかのところでも、
同じような環境で、
同じように苦痛と不安に押しつぶされそうになっている
《誰か》がいるということを認識することです。
❚マインドフルネス
最後に、マインドフルネスです。
一言でいうと、「現実を、最も適切な形で受け入れる。」ということ。
―――
例えば、
今、あなたは映画館にいます。
スパイ映画を見ています。
極秘情報を得ようと、ある機関に忍び込みました。
床は、重さで侵入者を感知するシステムになっています。
汗粒一つでも落ちれば警報が鳴ります。
もうすぐ、極秘情報のコピーが完了するとき
管理者は、もう、すぐドアの前まで来ています。
緊張で、汗一粒が右頬をつたって、落ちそうなとき…
「ぶあっくしょん」
あなたの隣の席の人が、大きなくしゃみをしました。
その瞬間、あなたは緊張していた体の力が抜けて、
「映画を見ている状態」に戻ります。
あなたの意識が広がります。
あなたは、映画館にきていること。
隣の人が、大きなくしゃみをしたこと。
映画は今、とても緊張感のあるシーンであること。
完全に、映画に没頭するのではなく、ストーリーを楽しむようになります。
マインドフルネスは、
自分が一つの感情や、考えを抱いているとき
第三者の目でみることが出来る。
その意識の中で、自分を見失うことがないことを言います。
コメント