何年前の漫画だよ。面白いじゃん。シリーズ①

MANGA

動物のお医者さん

著者:佐々木倫子
出版社:白泉社(1995/12/19)







まず、驚いた。

1995年出版!?

だから、白黒!?


…あ、漫画はみんなそうだった。




あはは。



私が産まれた年だから、あれだ、同級だな?

こりゃ相性いいはずだ。




あれ、それは違うか。 はは



❚出会い


初めて、この漫画を手にしたのは、小学校一年生の時だった。

近所のお医者さんの待合室にあったのだ。


(あ、人間用の病院です。はい。)


動物が好きで、動物の絵がやたらリアルだったので


本当に、絵かな?

写真じゃないかな?

疑いたっぷりで、手にしたのを覚えている。


そして、子供ながらに面白くて、読みふけった。


そう、病院に通ったのだ。



健康モリモリな、ピカピカの一年生が、毎日通院。


近所のおじいちゃんおばあちゃん。

泣きわめく子供の横で、一生懸命に漫画を読んでいた。



「あまり元気な人がいないね、ここ。」



看護師のお姉さんに言って、大爆笑されたのを覚えている



今なら、わかる。


そりゃそうだろうよ。

病院だもの。



❚読み進めていく中での、あるある。

一、主人公の名前を、完全に忘れる。

一、北海道のイメージが、出来上がる。





主人公の名前は、西根公輝(にしねまさき)だ。


もう一度言う。

主人公の名前は、西根公輝!






…私は今、一巻の始めの方をめくりながら書いている。

いや、もう、本当に覚えられない。






この主人公、ほとんどの人に



ハムテル《公(ハ+ム)輝(てる)》」と呼ばれ

キミテル《公(きみ)輝(てる)》」とも呼ばれ





ごくごくたまーに、本当にたまに、ものすごくまれに

「西根君」

なんて、誰かが呼んでも…
(度真面目な教授とか、外部の人とか、知らない人?とか)





読者の私には、

「え、誰だ。なんで、主人公が返事してるんだ?ん?あ、え?」

ってな具合で、プチパニックを引き起こす。




きっと作者はそれが、目的なんだ。


一巻からもう一度、読み直せということなんだ。

商売上手だな。読んでるよ。

すでに、三巻目突入したわい。





次に、北海道=寒いだけでない、

具体的なイメージが築かれていくということ。



“雪かき”から、“雪に埋もれると、どうなるのか”

“屋上でスケートできるの?”



積もったとしても、数センチの雪しか知らない


そんな世界の、他県民生まれのチビッコからすれば

夢の国だ。完全な雪国。アナ雪ごっこして、雪にミステリーサークル作り放題。




いいイメージを運んでくれる、旅行の誘いや

おいしい食べ物だけではない、北海道の生活を覗き見れる。





とりあえず、ストーリーは短めに区切られているので、読みやすい。

内容も、獣医を目指す主人公に沿った動物関係の医学的なことなど

詳しく載っているときがあり、なるほど。と勉強になるときもある。


「よくわからないから、飛ばそう。」


絵だけ見て飛ばしたとしても、ストーリーを楽しむには何の支障もない

つまり、あれですよ?

小学生のチビッコにも楽しめるよ?

そんなことを、伝えてみたかったり?


理解力乏しめの、私はよく飛ばしちゃうから…




戻ってくるんですよ?




時を、経てね。

はっ!!時をかける少女!




いや、駆けてなかった。ちゃんと歳食ってる。


大人になって、今読み返すと、また違った視点で読むことが出来る。

それでまた、細かいところまで読むと内容の面白さが、際立つから

尚一層楽しめる。この漫画は、老若男女問わず、面白いというだろう。




まてよ?



病院で、隣のおばあちゃんに、


「この漫画が、とても面白いんだ!」

この人がね、あーで、こーで。動物の名前が、なんちゃらで…

「読んでみて!」と薦めていた時、



おばあちゃんに言われた。


「字が大きかったら、私も読めるんだけどねぇ。」



大きい字で漫画を作ってくれたら、本当に老若男女問わず


《みんなが、楽しめる漫画》


当時の私は、胸を張って言えただろうに。

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